毎月の電気料金の請求額に、頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか?
また、節約したつもりでも、全然料金が下がっていない…という経験をお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、いくつかのポイントを押さえれば、月々の電気料金を大幅に下げることができます!
そこで、この記事では、電気料金の効率的な節約方法を徹底解説していきます!
電力の契約を見直す
まずは、電力の契約を見直してみましょう。
契約内容の変更などによって、大幅に電気料金が安くなる可能性があります。
電気代の契約プランを見直す
電気料金のプランは、いくつか存在しています。
その中で、自分の電気の使用量に合わせたプランを選ぶことが重要です。
適切なプランを選ぶことで、プラン選びをしていない場合と比べて、年間18,000円以上もの電気代の節約効果が期待できます。
ガス料金と合わせたプランなどもあるので、いくつかのプランと比較して選ぶようにしましょう。
電気代の契約方法を見直す
電気料金プランを見直し、従来のプランを引き続き利用する場合は、契約アンペアを見直してみましょう。
電気料金プランには、アンペア制という契約を採用しているプランが多くあります。
アンペア制の電気料金プランは、契約アンペア数に応じて、異なる基本料金が設定されています。
よって、契約アンペアを下げることができれば、その分基本料金が安くなり、電気代を節約することができます。
電気代の支払方法を見直す
電気代を口座振替にすると、口座振替割引が適用され、電気代が安くなる場合があります。
また、クレジットカード払いでポイントをためている方も、口座振替割引の料金と比較してみると良いでしょう。
月々の電気代が1万円以上の場合は、クレジットカード払いでポイントを貯めると、お得になる場合があります。
古い家電を買い替える
古い家電を使っている場合、最新の省エネ家電への買い替えをお勧めします。
家電の寿命は、一般的に6~10年といわれており、故障すると生活に支障が出る家電も多いので、寿命を迎える前に買い替えを検討しましょう。
最新機種は消費電力が小さいので、買い替えると、大幅な電気代の節約が期待できます。
古い照明器具は買い替える
古い蛍光灯などの照明は、LED照明に買い替えましょう。
2LDKの場合、すべての部屋の照明をLEDシーリングライトへ変えると、電気代はひと月あたり約775.17円、年間で約9,302.04円安くなります。
ただし浴室や洗面所などの照明は、防水・防湿性能があるか、密閉形器具への取り付けに対応しているかなどを確認して、適切な照明を選ぶように注意しましょう。
LEDシーリングライトは電気代が節約できるほか、蛍光灯に比べて約6.7倍長持ちするため、交換する手間も省けて便利です。
古い洗濯機は買い替える
10年前の洗濯機と最新の洗濯機の電気代を比較すると、洗濯時・洗濯乾燥時ともに、最新の洗濯機のほうが電気代が少なくなっています。
特に、乾燥機能にかかる電気代は買い替え前と比べて、1回あたり21.3円安くなります。
乾燥機能にかかる電気代は、洗濯時の27倍であるため、天気の良い日は洗濯物を外に干し、なるべく乾燥機能は使わない方が良いでしょう。
また、ドラム型の洗濯機より、縦型の洗濯機の方が、少し電気代が安くなります。
古いエアコンは買い替える
古いエアコンは、最新の省エネのエアコンに買い替えるだけで、大幅に電気代を節約できます。
15年前のモデルのエアコンを買い替えた場合、10畳向けのものだと、年間3,726円の節約になります。
10年前のモデルのエアコンを買い替えた場合、同じく10畳向けのものだと、年間2,457円の節約になります。
メーカーが定めるエアコンの標準使用期間は10年なので、10年以上同じエアコンを使っている方は、買い替えをお勧めします。
古い冷蔵庫は買い替える
冷蔵庫は、私たちの生活に欠かせないものです。一年中電源をつけっぱなしなので、買い替えることで、大幅な電気代の節約が期待できます。
一般世帯の冷蔵庫平均買い替え年数は、12.2年といわれています。
10年前のモデルの冷蔵庫と、最新の省エネタイプの冷蔵庫を比較すると、年間消費電力が半分ほどまで下がっていることが分かりました。
よって、冷蔵庫を最新の省エネのものに買い替えることで、冷蔵庫にかかる年間の電気代を半分に減らすことができます。
家電の使い方を見直して、電気代を節約する
洗濯機の使い方を見直す
タイマーを活用する
電機料金のプランには、単価の安い時間帯があることをご存じでしょうか?
高い時間帯と安い時間帯の差は2倍以上にもなります。
そこで、タイマーを使って、電気代の安い時間帯にセットしておけば、天候に関係なく、お得に洗濯乾燥をすることができます。
エアコンの使い方を見直す
扇風機と併用する
扇風機を併用することでエアコンだけを使うよりもずっと電気代がお得になります。
扇風機とエアコンをそれぞれ3時間ずつ運転した場合の電気代の違いを比較すると、扇風機の電気代は2円、エアコンの電気代は16円です。
また、「外気温は涼しいのに部屋の中が暑い」という日は、窓を開け、扇風機を窓際に置いて運転しましょう。
外の涼しい風が室内に入ってきますので、エアコンを使わずとも室内を涼しくすることができます。
温度設定に気をつける
環境省は、冷房時の室温の目安は28℃を推奨しています。
エアコンの冷房設定温度を27℃から28℃にした場合、電気代を年間約820円節約できます。
先程紹介した、エアコンと扇風機の併用をすることで、首や顔まで冷気が行き届いて体感温度が下がります。
室内の温度ムラもなくなるため、設定温度が高めでも涼しく快適に過ごすことができます。
フィルターの掃除をする
2週間に1度を目安に、エアコンのフィルター掃除をしましょう。
フィルターの掃除をしていないと、エアコン自体の性能が落ちてしまい、余計なエアコン代がかかるようになってしまいます。
また、ダニや汚れがたまり、空気が汚れてしまいます。
エアコンを使わない春・秋に、業者にお願いして掃除してもらうのも良いでしょう。
自動運転を利用する
エアコン運転時に、電気代節約のために、風量を弱に設定している人もいるのではないでしょうか?
しかし、弱運転をしていると、かえって電気代が高くなってしまう場合もあります。
エアコンの冷房は、室内の温度を設定温度に下げるまでの間が一番電気を使います。
エアコンの自動運転機能は、室温が設定温度になるまでは強風運転、その後は微風運転、と一番電気代が抑えられる運転を行ってくれます。
冷房と除湿を使い分ける
エアコンの除湿機能は部屋の空気中の湿度を下げることを最優先とした機能です。
そのため、除湿をしつつ、室内の温度を下げようとすると、多くの電力を消費します。
日本の夏は湿度が高いため、除湿の機能を使いがちですが、適度に使用するようにしましょう。
テレビの使い方を見直す
電源を切る習慣を身につける
テレビを見ないときはこまめに電源を切りましょう。
電源を切り忘れてしまった時のために、無信号自動OFFや無操作自動OFFなどの省エネモードを活用することをお勧めします。
また、旅行などの長期不在の時は、プラグを抜くようにしましょう。
画面の明るさを調整する
部屋の明るさに合わせた適切な明るさで視聴しましょう。
明るさセンサーがある機種では、明るさセンサーをONにすると、部屋の明るさに合わせて、適切な明るさになるよう自動的に設定されます。
また、テレビの画面は、静電気でホコリを寄せつけやすく、ほこりがついた状態だと、画面が暗く見えてしまいます。
テレビの画面は、こまめに拭き掃除をするようにしましょう。
冷蔵庫の使い方を見直す
温度設定を調整する
冷蔵庫の温度設定は、季節に合わせて調節することで、電気代を抑えることができます。
設定が「強」になっていたら、「中」や「弱」に変えると省エネになります。
しかし、食品が傷みやすくなるので、夏場は特に気を付けてください。
設置場所を見直す
冷蔵庫は、本体の周囲に、適当な間隔をあけて置くようにしましょう。
冷蔵庫の近くに壁や天井があると、放熱がうまくできず、余計な電力を消費してしまいます。
冷蔵庫の上に物を置くのも避けましょう。
また、直射日光の当たる場所や、ガスコンロの近くなどの、熱源になる場所を避けて置くようにしましょう。
食品を詰め込み過ぎないようにする
冷蔵庫の中は、きちんと整理整頓をしましょう。
食べ残しなど、古くなったものは、いつまでも冷蔵庫に入れておかず、早めに処分しましょう。
缶詰や常温保存の可能な食品などは、無理に冷蔵庫で保存せず、常温で保存しましょう。
また、熱いものをそのまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上昇してしまうので、冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
扉の開閉時間と回数を減らす
庫内の温度上昇を避けるために、ドアの開閉時間は、できるだけ短くしましょう。
また、取り出すものがある時は、できるだけまとめて取り出して、開閉の回数を少なくしましょう。
ドアのパッキンの痛みを防ぐため、できるだけ優しく開閉することをお勧めします。
トイレの使い方を見直す
ウォシュレット、便座暖房の設定温度を季節ごとに変える
季節に合わせてウォシュレットや便座暖房の設定温度を調節することで、電気代を節約できます。
夏は、ウォシュレットや便座暖房をOFFにしましょう。
冬は、できるだけ設定温度を低くするようにして、使わないときはフタを閉めることで、効率よく便座暖房の機能を使うことができます。
冷房・暖房の使い方を工夫して電気代節約!
冷房の使い方を見直す
扇風機を使う
扇風機の電気代は安く、最新のものでは1時間あたりの電気代がたったの0.05円~0.5円ほどになっています。
夏でも気温の低めの日はエアコンではなく扇風機を使うようにしましょう。
エアコンが必要な場合は、扇風機とあわせて使うようにしましょう。
扇風機を選ぶときは、DCモーター扇風機を選ぶと、さらに電気代節約につながります。
涼しくなるグッズを使う
エアコンや扇風機に頼るのではなく、涼しくなるグッズを活用するのもおすすめです。
最近は、体感温度を下げてくれるインナーが販売されているので、進んで着用するようにしましょう。
また、すだれなどを設置し、日光をできるだけ遮断するのも有効です。
暖房の使い方を見直す
場所ごと適切な暖房器具を配置する
暖房器具ごとに、最適な置き場所があることをご存じでしょうか?
電気代を無駄にしないために、暖めたい空間の広さによって、使う暖房器具を変えることをお勧めします。
例えば、「広い空間を暖めたいときはエアコン」、「狭い空間を暖めたいときはファンヒーター」というように使い分けると良いでしょう。
暖めたいスポットが決まっている場合は、ホットカーペットや電気布団などを活用しましょう。
扇風機を活用する
暖房をつけていると、暖かい空気が上の方にたまってしまうことがあります。
そこで、扇風機を天井に向けて空気を循環させると、効率よく部屋全体を暖めることができます。
足元がなかなか暖かくならないという問題も、これで解消されるでしょう。
こたつを使う
日本人にはなじみの深いこたつですが、優秀な省エネ家具であることをご存じでしょうか?
こたつは、限られた空間を断熱して暖めるため効率的で、電気代が1時間数円と安くなっています。
こたつを設置する際には、専用の断熱シートを合わせて使うと、さらに効率よく暖めることができます。
暖かくなるグッズを活用する
電気を使わずとも暖かく過ごせるグッズは、たくさんあります。
最近は、体感温度を上げてくれるインナー体感が販売されていますので、外出する時だけではなく、室内でも着用すると良いでしょう。
また、湯たんぽなどの昔ながらのグッズも、進んで活用すると良いでしょう。
日常生活を見直して電気代節約!
電力使用量をチェックするようにする
電気使用量をチェックすることで、節電をより意識するようになるでしょう。
これまで見えにくかった家庭での電気使用量を見える化するサービスなどもあるので、し、積極的に導入することをお勧めします。
電気代の高い時間帯には出かけるようにする
契約プランによって、電気代の安い時間帯と高い時間帯があります。
電気代の高い時間帯に外出をし、空調のきいている場所などに出かけてみてはいかがでしょうか。
窓の断熱対策をする
私たちが、室内にいても暑さや寒さを感じるのは、窓のせいであるといえます。
ガラスは、熱伝導率が高いので、何もしないと、熱が素通りしてしまうからです。
窓の断熱をすることで、冬は冷気をシャットアウトでき、夏は熱をシャットアウトすることができます。
窓の断熱対策は、電気代の節約に有効です。
まとめ
電気代の効率的な節約方法を徹底解説してきましたが、いかがでしたか?
電気代は、コツを押さえれば、大幅に節約できることが分かりました。
この記事を参考にして、毎月の家計の負担を、少しでも減らすことができればと思います。